君のとなりで恋をします。─上─









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放課後、授業を終えて部活に向かう。



もちろん、朝先生の所に行くとしっかりお説教を食らった。

確かに私が悪かったけど、休み時間ギリギリまで引き止める必要なくない?









「はぁ…。」





「香純、いい加減元気出しな。

誰だってミスくらいするんだから。」








優しく私の頭をポンポンと撫でるのは、黒瀬柊吾(クロセ シュウゴ)。

爽やかな黒髪短髪と、柔らかい笑顔が印象的な『ザ・王道イケメン』。



優しくてかっこいい彼は、もちろん学園中の人気者。





…そして実は、私の初恋の人だったりする。


バスケ部のマネージャーも、柊吾と一緒にいたくて始めた。

入部理由が不純すぎるからこそ、人一倍頑張らないと、って思っていたのに…。










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