君のとなりで恋をします。─上─
申し訳なさそうに謝る彼女。
どうかんがえてもあ、香純が謝ることじゃない。
そう言おうとする前に、ふと香純の胸元に目が行き、ぎょっとする。
…す、透け────…
「か…かかかか香純ぃ!!
透けてる透けてる!!」
顔を真っ赤にして両目を覆う葵斗の言葉に、
香純は自分の胸元にそっと視線を落とす。
「わぁ!?」
慌てて胸元を両腕で隠す香純を、俺はすぐさま抱き締めた。
「───見るなよ!」
彼氏の俺だって、まだ香純の下着姿なんて見たことがないのに。
「そ、そうだよ!
桜ちゃんは見ちゃだめっ!」
俺に便乗するように、咲花は精一杯背伸びをして後ろから桜河の目を両手で覆う。