君のとなりで恋をします。─上─
「…私も寝たら、学年1位になれるのかな?」
睡眠学習っていうのもあるらしいし!
寝ることって大事だよね。
「やめときなよ。
本当に赤点取ったらどうすんの?」
後ろからやって来た柊吾が、私の頭をぽんと撫でる。
「でも、数学がぁ〜────…」
「───香純、今年は二人で海に行こうか。」
勉強が出来なすぎて半泣き状態になる私に、ニコッとキラースマイルを見せる柊吾。
…海。
綺麗な夕日…
柊吾の水着姿…。
「行く。頑張る。」
「よろしい。」
簡単に柊吾に丸め込まれた私は、必死で目の前の数学の課題に向かう。