ポンコツ女子、異世界でのんびり仕立屋はじめます
身支度を整え、一階でお茶の用意をしていると三兄弟たちがやって来た。
「おはよう、ケイト! 昨日はよく眠れた?」
「えっ、う、うん」
セピアの顔を見ると夢のことが思い出されて、しどろもどろになってしまう。
「なんだ、眠れなかったのか。異世界のベッドが合わなかったのか?」
「い、いえ。ちゃんと眠れました。もとの世界でもベッドだったし」
アッシュが不審な顔でじっと見てくる。あんな夢を見たなんてバレるわけないのだが、すべてを見透かされていそうで怖い。
「……そうか」
心臓をばくばくさせながらも平気なふりをして見つめ返していたら、納得してくれたようだ。ほっと胸をなでおろす。
「お茶を淹れ終わったらちょっと来てくれ。渡すものがある」
クラレットにペパーミントティー、アッシュとセピアにダージリンを淹れ終わると、リボンのかかった大きな箱を渡された。
「何ですか、これ」
「開けてみろ」
蓋を開けると、ドレスが入っていた。落ち着いたピンク色と、白い生地の切り替えになっている。
「これって……」
「君のドレスだ」
「こんなに早く出来上がったんですか?」
採寸をしたのは昨日だ。まさか一晩で縫ったというのか。
「おはよう、ケイト! 昨日はよく眠れた?」
「えっ、う、うん」
セピアの顔を見ると夢のことが思い出されて、しどろもどろになってしまう。
「なんだ、眠れなかったのか。異世界のベッドが合わなかったのか?」
「い、いえ。ちゃんと眠れました。もとの世界でもベッドだったし」
アッシュが不審な顔でじっと見てくる。あんな夢を見たなんてバレるわけないのだが、すべてを見透かされていそうで怖い。
「……そうか」
心臓をばくばくさせながらも平気なふりをして見つめ返していたら、納得してくれたようだ。ほっと胸をなでおろす。
「お茶を淹れ終わったらちょっと来てくれ。渡すものがある」
クラレットにペパーミントティー、アッシュとセピアにダージリンを淹れ終わると、リボンのかかった大きな箱を渡された。
「何ですか、これ」
「開けてみろ」
蓋を開けると、ドレスが入っていた。落ち着いたピンク色と、白い生地の切り替えになっている。
「これって……」
「君のドレスだ」
「こんなに早く出来上がったんですか?」
採寸をしたのは昨日だ。まさか一晩で縫ったというのか。