ひとみ




きっと隼人の顔はゆがんでいた。



きっと困っている。



「クリスマス、あたしは待ってるね。隼人くんが、来てくれるの。もし、隼人くんがやっぱりて言うなら、もう隼人くんと会わないし、ご飯も作りに行かない。」



隼人はあたしの顔をじっと見つめた。



そして、悲しそうな顔をした。



そんな顔させるつもりじゃなかったのに・・・。



「忘れてない。無かったことにできないよ。だって、あの日・・・あたしは隼人を受け止めた・・・。」



隼人は目を丸くした。



「隼人が思った通りにして。あたしも思った通りにこうしたから。」



それだけ伝えると、あたしは部屋を後にした。






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