ひとみ




「なっちゃん!!!」



誰かがあたしを読んだ。



あたしはこの声を知っている。


ずっと昔から。



あたしの奥底で眠っていた記憶が蘇る・・・



「・・・俊、輝・・・・・・・」



鮮明に蘇る。



あたしは振り返って立ち止まった。



追いついた彼はあたしの手を握る。



いるはずないのに・・・



どうしているの?






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