ひとみ




「隼人くん・・・」



息を切らしていた。



俊輝じゃない、隼人がいる。



「お待たせっ、なっちゃん。今、見つけなかったら、ずっとあそこで待ってるとこだった。」



あの日、俊輝もこうやってきたのかな?



『忘れて』



「手冷たいね、ごめんね、」



『忘れて』



「なっちゃん?」



『なっちゃん』



「なっちゃん?」



『なっちゃん』



「・・・・・・俊」






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