ひとみ




『忘れて・・・・・・そして、
幸せになって』



もう、いいのね?



一年たった、



「ありがとう俊。」


「なっちゃん?」



隼人の声で我に返った。



「全然、待ってないよ。」



隼人はあたしの手を強く握りしめて言った。



「うそつき。手がこんなにも冷たい。」



隼人はあたしをじっと見つめてから、優しく抱きしめた。



「もう一度伝えるよ、好き」






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