ひとみ





隼人があたしの薬指に指輪をはめて、顔の前のレースをめくった。




そして、出会った時と変わらない笑顔でこういった。




「なっちゃん」




迷いのない、




澄んだ瞳。




光がなくなるまで、




その瞳にあたしを映していて?




優しく微笑んで、




世界一甘いキスをした。








あたしは一生忘れない。




あなたのひとみを...




【end】
< 133 / 134 >

この作品をシェア

pagetop