ひとみ



「なっちゃん。」



急に呼ばれてはっとした。



真紀たちのやり取りに目を奪われていて、まるであたしの目の前にいる、男のことをわすれていたのだ。



「これ。よろしくね。」



優しく渡された紙がなんだか嬉しくて、あたしはにやけちゃった。



三人が入ってくれて本当に良かった。



入ってくれなかったら、あたしは五十嵐さんにひどい扱いを受けてたはず。





.
< 27 / 134 >

この作品をシェア

pagetop