ひとみ
放課後、真紀はホイホイ出て行き、優花は『楽しんできてね。』なんて、可愛く言ってあたしを送り出した。
なぜか、下駄箱に向かう足は重くて・・・緊張していた。
「・・・なんだっ、いないんかい、」
下駄箱につくと、誰もいなかった。
あたしってば、ばかかも・・・一年生に振り回されちゃって・・・
へらへらっと笑って、あたしはすぐに校舎を出た。
下駄箱を開けたとき、手紙が五枚くらい入っていたけど、あたしは気にせずに、カバンに突っ込んだ。
ばかみたい・・・。
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