ひとみ



放課後、真紀はホイホイ出て行き、優花は『楽しんできてね。』なんて、可愛く言ってあたしを送り出した。



なぜか、下駄箱に向かう足は重くて・・・緊張していた。



「・・・なんだっ、いないんかい、」



下駄箱につくと、誰もいなかった。



あたしってば、ばかかも・・・一年生に振り回されちゃって・・・



へらへらっと笑って、あたしはすぐに校舎を出た。



下駄箱を開けたとき、手紙が五枚くらい入っていたけど、あたしは気にせずに、カバンに突っ込んだ。



ばかみたい・・・。





.
< 33 / 134 >

この作品をシェア

pagetop