ひとみ



「先生に呼ばれて、職員室行ってたんだ。なっちゃん、忙しいって言ってたから、来るの遅いと思ったのに、窓から見たら、校門にいるから、びっくりしちゃった。」



隼人くんは優しい。



あの笑顔のまま言った。



「俺、窓からなっちゃんを見つけてなかったら、ずっと下駄箱で待ってるとこだった。」



ホッと息を吐いて、あたしの手をとって言った。



「行こう?おもしろいことしに。」





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