ひとみ




「・・・なっちゃんてさ、」



さっきまでカウンター越しにいた隼人くんが後にいて、いきなりの言われた。



「おいしそう・・・」



そう言うと、すごく温かい腕に包まれた。



首もとで小さく呼吸する隼人くんがとても近い。



「は、隼人くんっ、」



すると隼人くんは呟いた。



「いい匂い・・・なっちゃんの香りだ・・・」



あたしはしょうがなく、そのまま作業を続けた。



恥ずかしいよ・・・





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