ひとみ



あたしがお風呂からあがると、びしゃびしゃの啓太くんがいた。



『真紀さんは濡れてない。送った後振り出したから。』と、ビショビショの髪を触りながら、あたしを上から下までみながした。



すると、すぐに『寒いっ』と言って、お風呂場へ行ってしまった。



「なっちゃんの部屋はこっち。」



案内されたのは、小さな部屋だった。



隼人くんではなく、勇介くんがほっとミルクを持ってきてくれた。



「雷すごくなるみたいだ、停電する前に風呂入っとけ。」



それだけを隼人くんに言って出て行った。





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