ひとみ

苦手なモノ





「雷だ。」



隼人くんの言葉に体を強ばらせる。



あたしの嫌いなもの。



隼人くんに握られた手を、よりいっそう強く握った。



「なっちゃん?雷怖いの?」



女の子みたい、



あたしは首を横に振った。



その瞬間、光が消えて、隼人くんの顔が見えなくなった。



「停電だ、」



あたしの言葉に、今度は隼人くんが反応した。






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