ひとみ
「真紀は、あなたが来るのを待ってるのよ。」
その言葉に反応して啓太くんは教室に飛び込んだ。
あたしの横で微笑む隼人くんはいきなりあたしの手を握って、走り出した。
「隼人くんっ!」
いきなりのことであたしはビックリしてただついて行くことしかできなかった。
やっとたどり着いたのは近くの公園。
あたしは息切れを起こしていた。
隼人くんは、スポーツドリンクを買ってきてくれた。
「啓太だけなんてずるいっ。俺も、なっちゃんをさらいたかった。」
可愛く言うもんだから、あたしは思わず笑ってしまった。
すると優花から電話がかかってきた。
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