ひとみ
「勇介くんのっ?!」
あたしの反応に勇介くんはまた笑った。
「そう、俺の。」
すると勇介くんはすぐにあたしを風呂場に連れて行った。
勇介くんの髪は、細くて艶があって綺麗なのに・・・
「お母さん悲しまない?」
あたしの質問に少し間をあけてからにこやかに答えた。
「両親は、俺が10歳のときに死んでる。」
しまった、いけないことを聞いてしまった。
「ごめん・・・」
あたしの声に頷くとまた笑った。
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