ひとみ




「勇介くん、黒くなっちゃった・・・」



あんなに金髪だったのに・・・



「勇介でいいよ。先輩なんだし。」



その言葉にあたしはドキドキしていた。



『はい、練習』なんて勇介くんが言うから、また心臓は速い。



「ゆ、勇介?」



勇介はあたしの頭に手を置いて、優しく微笑んだ。



「夏実の髪の毛も茶色いね。」



「ゆ、勇介。あたしの髪も染めて・・・」



あたしの言葉に勇介は微笑んで頷いた。





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