ひとみ




「昨日?何かあったっけ?あたしたちバーベキューしたあとすぐに寝たじゃない?」



あたしの言葉に隼人は悲しそうな顔をした。



なかったことにすればいい。



そうすれば、あたしも隼人も困らずにすむ。



「本当に覚えてないの?」



あたしは首を縦に振った。



「そろそろ冷えてきたね。」



隼人が早口で言った。






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