ひとみ




宙ぶらりんになったあたしの手を勇介が握った。



何もいわずにただあたしの手を握っていた。



勇介に手を引かれて、あたしたちは朝食をとるために戻った。


隼人はいなくて、相変わらずらぶらぶの真紀と啓太くん。



そして酔いが覚めていない優花。



あたしたちの間に、気まずい空気が流れていた。






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