ひとみ




朝食のあと、あたしは真紀に呼ばれた。



「あんた、はっきりしないと・・・。隼人がかわいそうだよ。」



分かってるよ。



ただ、あたしは恋しちゃいけない。



隼人をみているとやつを思い出す。



記憶の彼方に置いてきたはずなのに・・・



「なかったことにした。昨日、あたしたちの間には何もなかったよ。」



真紀も悲しい顔をした。






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