【番外編 完】愛を知らない彼
自覚 〜康介〜
彼女の落ち込む姿、車に轢かれそうになって震える華奢な体。
そんな彼女を見たら、自分の気持ちがコントロールできなかった。
彼女に、近づきたい。
落ち込む理由を知りたい。
守ってあげたい。
彼女に触れたい。


ー彼女のことが、好きだー


そう自覚すると、止められなかった。
でも、肝心な〝好きだ〟と言う言葉はまだ言えなかった。
< 13 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop