【番外編 完】愛を知らない彼
「千花先生、今日はボールで遊ぼう!」
「うん、いいよみんなも誘っていこう!」
「千花先生、加奈ちゃんが泣いているから、ちょっと話を聞きに行きますね。園庭の方、気をつけて見ててください」
「愛子先生、わかりました」
「千花先生、ボール投げてー」
「いくよー」
「うわぁーん」
ボール遊びを始めて少しした頃、園庭に泣き声が響いた。
私が少しボールに気を取られていた時、1人の男児が鉄棒から落下したのだ。
他に外を担当していた先生も、タイミング悪くトイレの介助に入ったり、離れたところにいたりして、私が一番近くにいた。
痛がり方が激しかったので、そのまま病院へ連れて行くことになった。
幸い、骨折はしていなかった。
園から連絡がいき、母親が病院にかけつけた。
事情を説明して、謝罪をすると、
「やんちゃな子だから。幸い打ち身ですんだんだし、先生もあまり責任を感じしすぎないでね」
と言ってくださった。
でも、やっぱり自分がもっと気をつけていたら……と思うと、申し訳ないやら悔しいやらで、情けなくなってくる。
「うん、いいよみんなも誘っていこう!」
「千花先生、加奈ちゃんが泣いているから、ちょっと話を聞きに行きますね。園庭の方、気をつけて見ててください」
「愛子先生、わかりました」
「千花先生、ボール投げてー」
「いくよー」
「うわぁーん」
ボール遊びを始めて少しした頃、園庭に泣き声が響いた。
私が少しボールに気を取られていた時、1人の男児が鉄棒から落下したのだ。
他に外を担当していた先生も、タイミング悪くトイレの介助に入ったり、離れたところにいたりして、私が一番近くにいた。
痛がり方が激しかったので、そのまま病院へ連れて行くことになった。
幸い、骨折はしていなかった。
園から連絡がいき、母親が病院にかけつけた。
事情を説明して、謝罪をすると、
「やんちゃな子だから。幸い打ち身ですんだんだし、先生もあまり責任を感じしすぎないでね」
と言ってくださった。
でも、やっぱり自分がもっと気をつけていたら……と思うと、申し訳ないやら悔しいやらで、情けなくなってくる。