【番外編 完】愛を知らない彼
康介さんがいないとは言え、基本的に自炊派の私は、帰り道にスーパーへ寄って買い物をし、数日分のおかずを作っておくことにした。


あらかた作り終えて一息つくと、夕方の６時になっていた。

「ふー疲れた。一休みしたら夕飯にしよう」

と、ソファーに向かった時、


ピンポーン


玄関のチャイムがなった。

誰だろう……
普段、来客は宅急便ぐらいなものだ。
疑問に思いつつモニターを見ると、スーツを着た女性が立っていた。

勝手に出ていいものかと迷っていると、もう一度チャイムがなった。
女性は何やら封筒を持っていた。
康介さんの仕事関係の用かもしれない。
迷いつつも、とりあえず応答した。

「はい」

「突然失礼します。私、園田優子と申します」

そう名乗った彼女は、背が高くてスタイル抜群な美人だった。

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