【番外編 完】愛を知らない彼
「好きになってもらえるように頑張るのは、私の自由よ。あなたが今は同僚だと思っているなら仕方がない。でも、私は諦めないから」


そうして彼女と別れたものの、職場は一緒なので、完全に関わらないということにはならない。
彼女は、未だに名前で呼んでくる。
事あるごとに関わろうとしてくるのも感じる。

いくらアプローチしても、もう一度付き合うつもりはさらさらなかった。
自分の求めているのは、彼女じゃない。
むしろ、誰ももとめていなかった。


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