【番外編 完】愛を知らない彼
園田さんが私のことを知っていたのも、同じ指輪を持っていたのも、彼女が私達のことをさぐって同じものを購入し、私を陥れようとしていたようだ。
康介さんは今回のことにひどく驚いて、危機感を募らせていた。
そして、康介さんは園田さんとのことをきちんとすると約束してくれた。

そこからの康介さんの行動は速かった。
まず上司に今回のことを相談し、身の危険を感じていることを伝えた。
そらから、園田さん自身と上司を交えて面談をし、事実を確認しあい、すぐにとはいかないものの園田さんが移動することになった。
そして、これ以上プライベートに踏み込むことがあれば、ご家族を交えた話し合いと公的機関に訴えること伝えた。
おかげで、園田さんからの接触はなくなった。



「千花、この部屋を引っ越さないか?」

「えっ?」

「園田さんが来たっていうのも心配だし、ちょっと手狭だし」
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