【番外編 完】愛を知らない彼
「あの頃は、お互いに仕事や就職活動でそれどころじゃなかったね。千花と別れてから、仕事が落ち着いてくると、ずっと千花のことが気になっていたんだ。でも、こうやって自分の夢を叶えて結婚もして、幸せそうな千花に会えてなんだか安心した」
「卓弘さん……ありがとう。卓弘さんは、今幸せ?」
「おう。仕事もやりがいを感じるし、結婚はまだだけど、大切にしている彼女がいる」
「そっか。よかったね」
「それじゃあ、お互い幸せになろうな」
「うん」
そう話しながら、駐車場まで卓弘さんを見送った。
それから卓弘さんは、月に一度のペースで園に来るようになった。
もともと嫌いになって別れたわけじゃないから、会えば友達のように話していた。
「卓弘さん……ありがとう。卓弘さんは、今幸せ?」
「おう。仕事もやりがいを感じるし、結婚はまだだけど、大切にしている彼女がいる」
「そっか。よかったね」
「それじゃあ、お互い幸せになろうな」
「うん」
そう話しながら、駐車場まで卓弘さんを見送った。
それから卓弘さんは、月に一度のペースで園に来るようになった。
もともと嫌いになって別れたわけじゃないから、会えば友達のように話していた。