優しい不良なんて矛盾すぎる
竹中の後を付いていくようにそそくさと教室を出ていった先生。
先生が居なくなった後先程まで静かだった教室が手のひらを返したかのように騒がしくなる。
「竹中って奴やべー!」 「てかちょっとカッコ良かったー♡」 「なんかギャップ萌えって奴ーw」
たちまち話題は竹中でいっぱいに。
そして結衣が満面の笑みで千里に寄ってくる。
結 「竹中くんっけ?顔イケてない??w」
千 「えぇ…んーまぁ」
イケてるかイケてないかと聞かれたら
彼はきっとイケメンの部類に入るのではないか?
千里は面食いというわけでもないのでイケてるかと聞かれても少し戸惑ってしまうが…。
千 「ちょっとトイレ行ってくる。」
結 「あ、うん!」
結衣にそう告げ席を立つ。
近くの女子トイレに行って用を済ませた千里の体に涼しい風が当たる。
窓際を見ると窓が開け放たれているが分かった。
急いで窓を閉めようとしてふと外を見る。
そんな千里の目に止まったのは金髪の男子生徒と黒髪の男子生徒の殴り合いだった。
きっとあの金髪は竹中だ。
千里は急いで1階まで降りて喧嘩が行われているであろう所へ行く。
だがもう手遅れだった。
黒髪の男子生徒が倒れている。
千 「ちょっと竹中!何してんの!!」
立ち尽くしている竹中を押しのけて倒れている男子生徒の元へ行く。
千 「ねぇ君大丈夫?!」
男 「はぁ…はぁ…っ…」
良かった。息はしているみたいだ。
千里は男子生徒を肩車すると近くに居た竹中を睨み付けて保健室へ急いだ。
保 「うん!これで大丈夫!良かったね大した怪我じゃなくて。」
保健室で手当をしてもらったのを確認すると
「じゃあ…」といって保健室を出る。
教室に戻ろうとした矢先、竹中とすれ違った。
すぐに振り向いて「竹中!」と呼び止める。
竹 「んだよ。」
千 「なんだよじゃないでしょ?ちゃんと男の子に謝りなさいよ!」
竹中は「は?」ととぼけた顔を見せる。
千里はそれに腹を立てた。
千 「アンタが最初に喧嘩ふっかけて男の子怪我させたんでしょ?!」
竹 「ちげーよばか!」
千 「何が違うのよ!」
千里は竹中にグイッと寄ってさっきみたいに睨み付ける。
すると竹中はそれに対抗するように殺気を帯びた目で睨み付けてきた。
「うっ」とひるむ千里。
竹 「俺は悪くねぇ。」
竹中は静かにそう言うと千里の前から去っていく。
千里が竹中の言葉の意味に気付くのに、そう時間は掛からなかった。
先生が居なくなった後先程まで静かだった教室が手のひらを返したかのように騒がしくなる。
「竹中って奴やべー!」 「てかちょっとカッコ良かったー♡」 「なんかギャップ萌えって奴ーw」
たちまち話題は竹中でいっぱいに。
そして結衣が満面の笑みで千里に寄ってくる。
結 「竹中くんっけ?顔イケてない??w」
千 「えぇ…んーまぁ」
イケてるかイケてないかと聞かれたら
彼はきっとイケメンの部類に入るのではないか?
千里は面食いというわけでもないのでイケてるかと聞かれても少し戸惑ってしまうが…。
千 「ちょっとトイレ行ってくる。」
結 「あ、うん!」
結衣にそう告げ席を立つ。
近くの女子トイレに行って用を済ませた千里の体に涼しい風が当たる。
窓際を見ると窓が開け放たれているが分かった。
急いで窓を閉めようとしてふと外を見る。
そんな千里の目に止まったのは金髪の男子生徒と黒髪の男子生徒の殴り合いだった。
きっとあの金髪は竹中だ。
千里は急いで1階まで降りて喧嘩が行われているであろう所へ行く。
だがもう手遅れだった。
黒髪の男子生徒が倒れている。
千 「ちょっと竹中!何してんの!!」
立ち尽くしている竹中を押しのけて倒れている男子生徒の元へ行く。
千 「ねぇ君大丈夫?!」
男 「はぁ…はぁ…っ…」
良かった。息はしているみたいだ。
千里は男子生徒を肩車すると近くに居た竹中を睨み付けて保健室へ急いだ。
保 「うん!これで大丈夫!良かったね大した怪我じゃなくて。」
保健室で手当をしてもらったのを確認すると
「じゃあ…」といって保健室を出る。
教室に戻ろうとした矢先、竹中とすれ違った。
すぐに振り向いて「竹中!」と呼び止める。
竹 「んだよ。」
千 「なんだよじゃないでしょ?ちゃんと男の子に謝りなさいよ!」
竹中は「は?」ととぼけた顔を見せる。
千里はそれに腹を立てた。
千 「アンタが最初に喧嘩ふっかけて男の子怪我させたんでしょ?!」
竹 「ちげーよばか!」
千 「何が違うのよ!」
千里は竹中にグイッと寄ってさっきみたいに睨み付ける。
すると竹中はそれに対抗するように殺気を帯びた目で睨み付けてきた。
「うっ」とひるむ千里。
竹 「俺は悪くねぇ。」
竹中は静かにそう言うと千里の前から去っていく。
千里が竹中の言葉の意味に気付くのに、そう時間は掛からなかった。