I’m a failure
僕は挫折した。記憶がない。これから書くことも嘘ではない。生きていくのが辛くなった。言葉にしてみようと思った。大した目的もないが、心のうちに溜まったことを少しでも吐き出したいと思う。少しでも楽にれることを望む。この文章を読んでいる人がいるとも思わない。でも、僕はありのままの自分をさらけ出す。どうか僕を知る人間がこの文章を読んでいませんように。
人生序盤で挫折を味わった。僕の18年間は勉強しかなかった。都内の有名進学高校に通っていた。東大模試で全国一位も取ったことがある。その翌月に脳炎にかかった。ICUで3ヶ月過ごしたらしい。死の淵を彷徨った。目覚めたら入試も終わっていた。そして僕の記憶もなくなっていた。下半身が動かなくなっていた。笑えないかな。なんて悲惨な結果に終わったんだ。 無様な人生だ。
学力だけが僕の全てだったのに。要するに存在価値を失ったのだ。僕は心が弱い人間だ。自覚している。命が助かっただけ運が良かったとか人生やり直せるとかよく言われるが、この挫折は想像を絶するほど辛い。死にたくなる。
隅田川に飛び込んだことがあった。自ら命を断とうとしたのだ。しかし、助けられた。その後精神病院で入院した。僕は死ぬことに失敗した。
明日はどのような1日になるのだろうか。いつもと変わらない、何もない1日。これが生きていくということなのだろうか。
こんなふうに毎日が過ぎていく。そうして何もせずに生きていくのがとても辛い。大学に申し込んでみた。AO入試だ。受かる可能性にはあまり期待していない。期待が大きければ大きいほど落ち込むことになるからだ。まるでもう落ちることが決まっているかのような言い草だが、自分に逃げ道を作っているのだ。心が弱いから。都内の名門大学だ。競争も激しい。僕には特筆するに値することもない。僕という人間に何の価値があるのだろう。
今日も無理して数学の問題を何問かといた。勉強しないと自己嫌悪に陥る。僕のアイデンティティだから。
I have to continue to study,although I don’t know for what purpose I’m studying myself.I’ve been putting all my energy into academic performance for my eighteen-year’s life.Now that I’ve lost almost all I’d acquired.I’ve lost my memories,including what I learned at school.Pretty tragic,isn’t it?
全く支離滅裂な文章になってきた。どうしたら数学ができるようになるのか。質問されたことがある。どうしたら成績がのびるのか。
勉強すればいいじゃないか。いつもそう思う。人の何倍も努力すればいい。成績も伸びるに違いない。僕が実証した。
しかし、必ず報われるとも限らない。これも僕が実証した。全国一位とか全国五位とか模試でとってきたが、あくまでも模試に過ぎない。本番が重要なのはいうまでもない。僕の場合本番を受けることさえできなかった。しかも、病気のせいで記憶喪失だ。いくら学んでも無意味だったのではないだろうか。そう思わずにはいられない。
幸いなことにこの小説サイトの利用者はおそらく僕とは正反対の人生を送る人々だろう。そうすれば僕の知り合いなどいるはずもない。だからこそ思ったことを自由にかけるのだ。心のうちに溜まったものを吐き出せるのだ。そうでなければ辛すぎる。しかし、本当にこれが正しい方法なのだろうか。自らの障害に向き合い、再生することが必要なのに。いつまでもこんなことしていてはいけないとわかっているのに。
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