LoveSongxxxx
『あの工藤さんが笑ってるよ』

『なんか怖いね。』

女子の小声。

私には聞こえた。

柚凪が怖い?

柚凪が怖いんだったら

私の場合どうなるの?

柚凪の顔を盗み見た。

柚凪はうかない表情をしている。

「大丈夫?」

私が声をかけると、柚凪はいつもと同じ表情に戻る。

それが私にとって一番つらい事。

柚凪は何を思ってそんなに苦しんでいるのか・・・

そう考えると自分の胸がズキズキ痛む。

犠牲になるのは自分1人で十分だ。

「ぜんぜん大丈夫。さぁ、新しい席に座ろう」

班決めしたらしばらく席もそのメンバーで固まるみたいだった。

はぁ・・・・。

なんで私はくじ運が悪いんだろう・・・。

結我に逃げていることはわかるけど、

怖い。

私に勇気という物が

とっくの昔に失っているから・・・。

無言で席をつなげる。

1,2時間目は班でポスターや班長決めやらをするらしい。

2時間も必要なんてないと思うけど。

「班長どうする?」

柚凪が聞く。

ゆういつ、結我とも何かあったわけでもないし、

海陸とも何もないから、

普通に聞く。

私の場合、結我とは色々あるし、

海陸には目つけられたり(自分で挑発したんだけどね☆)

と、話づらい関係。

「班長、こいつな」

海陸は私に指をさす

「なんで?私が。それに人を指さすな。」

そう言ったが、シカトされる。

海陸・・・私の瞳を一切見ない。

もぅ、知ってるのか・・・。

ちぇっ・・つまんないの。

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