LoveSongxxxx
え?

私が殺したんじゃない?

じゃぁなんで玲我が・・・・。

「空斗さんに口止めされてたんだけどさ、玲我を殺したのは、柚義なんだ。」

あまりにもショックで、声が出なかった。

柚義は、柚凪の兄だ。

そう考えたら辻褄はあった・・・。

玲我が殺された日、急に柚義は居なくなった。

『また会えるさ』

との一言だけを私に残して・・・。

「何で口止めされてたの?」

「それは、碧里が一番わかってる事じゃない?」

答えがわかっていても、質問をしてしまったのはなぜなんだろう?

結局私もその殺人に協力したって事になる。

空斗はわかっていたんだ・・・。

「でも、この世界は殺人なんて罪にならない。だからなのかな?この世界がだんだん歪んでいくのは・・・。」

そう・・・私達が住んでる世界は殺人なんて罪にならない。

殺人という仕事に勤めている人だっている。

「この話からわかると思うけど、柚義は殺し屋になったんだってさ。」

他人事には聞こえない私。

私の力が欲しくて、私を殺し屋に入れようとしている人たちだっている。

そして最近怖いことは・・・。

あの人も、簡単に殺人を犯せるからだ。


「俺はね、碧里を恨んでいないよ。」

「え?」

その後、聞き返しても、何も言ってくれなかった。

そして、ふと甘い香りがして、目の前の視界が薄れていく。

「ごめんな・・・。」

結我の声が聞こえ、私の思考はここで停止された。

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