LoveSongxxxx
なんとか起きあがれるようになった私の体。

魔法使えるか?

そんな不安をかかえながら、入り口にいく。

「遅い。」

海陸はとっくのとぅに着いていて私を待っていたようだ。

「ごめん。」

なるべくいつもの声を出すように努力をした。

余計な心配をかけたくないからだ。

まぁ、心配するような性じゃないと思うけど。

外はどしゃぶり・・・。

私の格好はと言うと、魔法がかかっている雨具に傘2本を挿している

どう見ても変人だ。

いくら笑わない海陸でもひそかに微笑していた。

「お前の格好変。」

碧里の頭に海陸の言葉が入っていなく、聞いていない。

返事が返ってこない碧里に少し心配した海陸だった。

「場所どこ?」

「ここから歩いて1時間。」

歩くとか・・・・。

ありえない。

「目つぶって。」

「は?」

「早く。」

碧里は言う。

海陸は素直に従って目をつぶった。

「いいよ。」

碧里の声で海陸は目を開いた。


「ここって・・・。」

「指定された場所より少し離れた場所。」

まだ雨は降っている。

碧里が着ていた雨具はもう少しで魔力がきれそうな事に気がつく。

海陸は、黙って歩き続ける。
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