LoveSongxxxx
コツコツと靴の音が聞こえる。

もうすでに、表情まで見える距離だ。

あああ・・・会いたくない。

会ったら、私が壊れてしまう。

「何も感じない・・・・」

呪文のように呟く私。

結我が私に気がつくと、

すごく驚いた表情になっていた。

「久しぶり。」

「うん・・・。」

隣には先ほど会っていた、海陸と言う少年が居た。

海陸は、私の性格の急変で大層驚いていた。

「元気で良かった0」

「碧里も元気で良かったよ。」

表ではにっこり笑っている私。

裏ではまともに結我の顔が見えない私。

もうすでに君は居ない。

3人で会えることは一生ない。

姿形は同じでも、魂が違うから・・・

余計私の罪を深く感じた。


「それじゃぁね(な)」

お互い背を向け、逆の方向へと歩み出す。
なんで、表の私はずっと笑っていられるんだろう??
そして、しばらくしてから、2人は同時にため息をついた。
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