オリオン座の恋人
〜第四章 アルテミス〜
*
「ちょっと、オリオン。早く起きなって」
「あ、あぁ……」
「もう朝陽も射してるわよ」
「すまん、もう少しだけ寝かせてくれ……」
「もう〜……」
初対面のオリオンの、あれだけ怖いイメージはどこへやら。もうすっかり、彼のだらしない面が目につくようになって……私はまるで、世話女房だ。
一週間くらいは経っただろうか……この世界での生活もすっかり板についてきて、この頃では朝も私の方が早く起きる。
そして火を焚いて、朝食を一緒に摂って。私はオリオンが狩りへ出掛けるのを見送るのだ。
魚を釣ることは覚えたのだけれど。食べ物が魚ばかりでは飽きがくるし、やっぱり栄養も偏る。だから、オリオンは朝早くから狩りへ行って……私に気を遣ってか、私の目の触れない所で獲物をさばく。
そして私はその間、木の実や果物を摘んだり、薪を拾ったりする。
そんな生活を送っていた。
「まったく……狩りに出てないお前には分からんのだ。とんでもなく過酷な労働なのだぞ」
「はい、はい。分かってる。でも、毎日、早寝早起きしないと! リズムが崩れるでしょ」
私に叩き起こされたことにぶつくさと文句を言う彼をなだめる。それが、私達の毎朝になっていた。
「ちょっと、オリオン。早く起きなって」
「あ、あぁ……」
「もう朝陽も射してるわよ」
「すまん、もう少しだけ寝かせてくれ……」
「もう〜……」
初対面のオリオンの、あれだけ怖いイメージはどこへやら。もうすっかり、彼のだらしない面が目につくようになって……私はまるで、世話女房だ。
一週間くらいは経っただろうか……この世界での生活もすっかり板についてきて、この頃では朝も私の方が早く起きる。
そして火を焚いて、朝食を一緒に摂って。私はオリオンが狩りへ出掛けるのを見送るのだ。
魚を釣ることは覚えたのだけれど。食べ物が魚ばかりでは飽きがくるし、やっぱり栄養も偏る。だから、オリオンは朝早くから狩りへ行って……私に気を遣ってか、私の目の触れない所で獲物をさばく。
そして私はその間、木の実や果物を摘んだり、薪を拾ったりする。
そんな生活を送っていた。
「まったく……狩りに出てないお前には分からんのだ。とんでもなく過酷な労働なのだぞ」
「はい、はい。分かってる。でも、毎日、早寝早起きしないと! リズムが崩れるでしょ」
私に叩き起こされたことにぶつくさと文句を言う彼をなだめる。それが、私達の毎朝になっていた。