オリオン座の恋人
〜第九章 作戦〜
*
私の中に愛しい者が入ってゆく。それは、毒されて私に敵意を持っているけれど、愛しい。愛しくて、堪らない。
彼は私を攻撃する。だけれども、私は彼を包み込む。優しく、温かく……。
「オリオン。今度は私が、あなたを守るから……」
すると彼は徐々に温かさを取り戻してゆき、縋るように、私の名前を呼ぶ。
「ナ……セナ!」
*
「セナ! セナ!」
その大きな声で……体が強く、大きく揺さぶられて、私は目を覚ました。
目の前には、必死で私の名前を呼ぶ無骨な彼がいた。それは、愛しくて……会いたくて堪らなかったオリオンの、元気な顔。
「オリオン……」
「セナ! 良かった。セナ……」
安堵したオリオンの顔……初めて見た。
だって、彼はいつも不機嫌でぶっきら棒で。誰かに感情を寄せるなんて、想像もつかなかった。
でも、今……目の前の彼はまるで幼い子供のように思えて。そんな彼がより愛しくて堪らなくて。
思わずオリオンを抱き寄せて、その唇に私の唇を重ねた。
私の中に愛しい者が入ってゆく。それは、毒されて私に敵意を持っているけれど、愛しい。愛しくて、堪らない。
彼は私を攻撃する。だけれども、私は彼を包み込む。優しく、温かく……。
「オリオン。今度は私が、あなたを守るから……」
すると彼は徐々に温かさを取り戻してゆき、縋るように、私の名前を呼ぶ。
「ナ……セナ!」
*
「セナ! セナ!」
その大きな声で……体が強く、大きく揺さぶられて、私は目を覚ました。
目の前には、必死で私の名前を呼ぶ無骨な彼がいた。それは、愛しくて……会いたくて堪らなかったオリオンの、元気な顔。
「オリオン……」
「セナ! 良かった。セナ……」
安堵したオリオンの顔……初めて見た。
だって、彼はいつも不機嫌でぶっきら棒で。誰かに感情を寄せるなんて、想像もつかなかった。
でも、今……目の前の彼はまるで幼い子供のように思えて。そんな彼がより愛しくて堪らなくて。
思わずオリオンを抱き寄せて、その唇に私の唇を重ねた。