恋愛なんて、するはずない。
腕も足も縛られてるし、何よりここは倉庫。
窓がない。
助けを呼ぼうにももう授業は始まってるからいない。
…どうしよう、せめてこの紐を取れたら。
いろいろ試してみるがビクともしない。
私は縛られたまま倉庫のドアを蹴る。
ドン、ドンッ
やっぱり人はこないよね。
雨ケ谷君…
ごめんなさい。
やっぱり私なんかが彼女なんてダメだよ。
会いたい…
雨ケ谷君に…
誰か、たすけて…
強がるんじゃなかった。
本当はすごく怖かった。
けど、あの時従うことはできなかったし、弱音を吐くこともいやだった。
倉庫の中は蒸し暑くて、頭もクラクラしてくる。
今の季節は真夏だ。
せめて飲み物が欲しいよ…
まぁ、飲めないけど。
服から滴る水をペロリと舐めるが、乾いた喉を潤すことは無い。
本当にどうしよう。
時計もないから時間もわからないし。
声を出そうにもこれ以上喉が乾いたら困る…
ドンドン、ドンドン、ドン
誰かっ、誰かっ!
するとガチャリと鍵が開く音がした。
その瞬間私は鼓動が高鳴った。
「雨ケ谷く…ん…」
じゃない。
逆光で顔がはっきりと見れない。
「おまえ、なにしてんの?」
「…あっ、獅子戸 スバル(シシド スバル)?」
そのはずだ。
だって、制服を思いっきり着崩しているし、ジャラジャラしたものを付けている。
そして、肩ぐらいまであるふわっとした髪。
絶対そうだ。
校則違反しているのは彼しかいないもの。
「おまえ…御園 茜か?
何、縛られてんの?放置プレイかなにか??」
「そ、そんなんじゃなくて!」
私はブンブンと首を振る。
「じゃあ何??
もしかして、俺が来るの待ってた?」
待ってたけど別に彼を、という訳では無い。
助けが来て欲しかっただけだから…
「…一応、待ってた。」
私は呟くように言った。
「…せっかくだし、いいよな?」
「えっ!?」
そう言って獅子戸君は私の上におおいかぶさるような体勢をとる。
そして口に水を含み。
「まっ、まっ…て……んっっ」
ファーストキスが、私のファーストキスがぁぁ!?
「っ、おまえ脱水症状起こしかけてんぞ。」
あれ…そういうこと?
「…あり、がとう。」
意外と優しい人なのかな?
ていうか、なんでわかったの…?なんて思う。
いつも学校をサボっているから話したこと無かった。
見た目もなんか怖そうだけど…。
「もしかして、俺にあのまま襲われたかった?」
「そ、そんなわけ…ないじゃ、ない!」
「残念〜、俺は構わねぇけど?」
「獅子戸君の意見は聞いてないから!
それより、この紐を解いてちょうだい。」
私はサッと獅子戸君に背中を向け、腕の紐を向ける。
彼の腕が伸びてきたと思ったらそのまま引っ張られる。
「わっ!?」
「ちょっ、な、何してるの?」
私は恥ずかしくなりビクビクする。
「いや、別に。」
「別にって…ほどいてよ!」
私は彼にもたれかかった状態だ。
いや、全身彼に委ねているようなもの。
「獅子戸君、聞いてる?」
「ほどいてください、だろ?」
「な、なによそれ…」
「言えないの?
ほら、ちゃんと言わないとほどいて貰えねぇよ。」
「…ほ、ほどいて、ください…」
私は仕方なく言うと
「どーしよっかなー。」
と耳元で囁く。
「ひゃっ!?」
「へぇー、あんた感じやすいんだ。」
「…!?
な、そんなこと…ない!」
「じゃぁ、いいよな?」
そう言って獅子戸君は私の首筋をペロリと舐める。
「っ!?
や、…やめ…」
「聞こえねぇよ。」
首筋を舐めるだけでなく、左手でそっと私の身体をなぞるように触れる。
「…っ!?」
くすぐったい。
「ほら、声出せよ。」
「い、や……。
やめ…て、……きゃっ………」
「人に物を頼む時は丁寧に言わねぇとなぁ。」
「や…やめ、て…くだ、さ…い……んぁっ!?」
「いい声…ちゃんと言えるんじゃねぇか。」
なんなの!?
なんでこんなことになってるの…
ただの欲求不満変態なの!?
「ほら、紐もほどいてやるよ。」
そう言って彼は紐をほどいて、私は自由になった。
「ありがとう…」
あんなことされて、恥ずかしくて顔を見ることが出来ない。
「それじゃあ、私はもう教室に戻るから…」
そう言って立ち上がろうとしたけど、フラッとしてバランスを崩す。
そんな私の身体を獅子戸君はサッと支えてくれた。
「もう少し休め。
それに、そんなエロい格好で行くのか?
制服、濡れたままだろ。」
あっ…
そうだ。
「透けてるぞ。」
「み、見ないで!!」
私は彼に背を向ける。
うぅ、恥ずかしい。
なんでか助けに来たがこいつなのよ!
「脱げ。」
「はいっ?!」
私はいきなりの言葉私は声を裏返す。
「乾かさねぇと行けねぇだろーが。」
「で、でも…獅子戸君…が。」
「上着持ってきてるからこれでも羽織ってろ。」
そう言って私に向かって上着を投げつける。
私は慌ててキャッチして、隅っこで服を脱ぐ。
適当によ服が掛けれひような所引っ掛けて、私は物陰に隠れたまま話しかける。
「あのさ、獅子戸君はなんで、こんな所に来たの?」
「俺のサボり場所その2だから、ここ。」
サボり場所って…
「その1もあるの?」
「あぁ、屋上。その3が保健室だ。」
へぇー、すごくどうでもいいなんて思ってしまう。
「っていうか、そんなにサボって大丈夫なの??」
「さぁーな、今更おせぇだろ。」
当の本人諦めてるし…
私は獅子戸君のバックに目を向ける。
少しかファスナーが空いている。
一応教科書は入ってるみたいだ。
「なら、教えてあげようか?」
「いい、勉強なんてだりぃよ。」
「……」
これで勉強教えたらお礼になってはい、おしまいってなりそうなのになぁ。
助けてもらったかせめてお礼をしたい。
「じゃあ、何がいい?」
「は?」
「いや、その、た、助けてくれた…お礼。」
「なーるほど、だからか。
そうだな…それなら、さっきの続きかな?」
さ、さっきのて続きっ……
私は自分の首筋に触れる。
あの時の感覚がふとよみがえってブルっと身体が震える。
窓がない。
助けを呼ぼうにももう授業は始まってるからいない。
…どうしよう、せめてこの紐を取れたら。
いろいろ試してみるがビクともしない。
私は縛られたまま倉庫のドアを蹴る。
ドン、ドンッ
やっぱり人はこないよね。
雨ケ谷君…
ごめんなさい。
やっぱり私なんかが彼女なんてダメだよ。
会いたい…
雨ケ谷君に…
誰か、たすけて…
強がるんじゃなかった。
本当はすごく怖かった。
けど、あの時従うことはできなかったし、弱音を吐くこともいやだった。
倉庫の中は蒸し暑くて、頭もクラクラしてくる。
今の季節は真夏だ。
せめて飲み物が欲しいよ…
まぁ、飲めないけど。
服から滴る水をペロリと舐めるが、乾いた喉を潤すことは無い。
本当にどうしよう。
時計もないから時間もわからないし。
声を出そうにもこれ以上喉が乾いたら困る…
ドンドン、ドンドン、ドン
誰かっ、誰かっ!
するとガチャリと鍵が開く音がした。
その瞬間私は鼓動が高鳴った。
「雨ケ谷く…ん…」
じゃない。
逆光で顔がはっきりと見れない。
「おまえ、なにしてんの?」
「…あっ、獅子戸 スバル(シシド スバル)?」
そのはずだ。
だって、制服を思いっきり着崩しているし、ジャラジャラしたものを付けている。
そして、肩ぐらいまであるふわっとした髪。
絶対そうだ。
校則違反しているのは彼しかいないもの。
「おまえ…御園 茜か?
何、縛られてんの?放置プレイかなにか??」
「そ、そんなんじゃなくて!」
私はブンブンと首を振る。
「じゃあ何??
もしかして、俺が来るの待ってた?」
待ってたけど別に彼を、という訳では無い。
助けが来て欲しかっただけだから…
「…一応、待ってた。」
私は呟くように言った。
「…せっかくだし、いいよな?」
「えっ!?」
そう言って獅子戸君は私の上におおいかぶさるような体勢をとる。
そして口に水を含み。
「まっ、まっ…て……んっっ」
ファーストキスが、私のファーストキスがぁぁ!?
「っ、おまえ脱水症状起こしかけてんぞ。」
あれ…そういうこと?
「…あり、がとう。」
意外と優しい人なのかな?
ていうか、なんでわかったの…?なんて思う。
いつも学校をサボっているから話したこと無かった。
見た目もなんか怖そうだけど…。
「もしかして、俺にあのまま襲われたかった?」
「そ、そんなわけ…ないじゃ、ない!」
「残念〜、俺は構わねぇけど?」
「獅子戸君の意見は聞いてないから!
それより、この紐を解いてちょうだい。」
私はサッと獅子戸君に背中を向け、腕の紐を向ける。
彼の腕が伸びてきたと思ったらそのまま引っ張られる。
「わっ!?」
「ちょっ、な、何してるの?」
私は恥ずかしくなりビクビクする。
「いや、別に。」
「別にって…ほどいてよ!」
私は彼にもたれかかった状態だ。
いや、全身彼に委ねているようなもの。
「獅子戸君、聞いてる?」
「ほどいてください、だろ?」
「な、なによそれ…」
「言えないの?
ほら、ちゃんと言わないとほどいて貰えねぇよ。」
「…ほ、ほどいて、ください…」
私は仕方なく言うと
「どーしよっかなー。」
と耳元で囁く。
「ひゃっ!?」
「へぇー、あんた感じやすいんだ。」
「…!?
な、そんなこと…ない!」
「じゃぁ、いいよな?」
そう言って獅子戸君は私の首筋をペロリと舐める。
「っ!?
や、…やめ…」
「聞こえねぇよ。」
首筋を舐めるだけでなく、左手でそっと私の身体をなぞるように触れる。
「…っ!?」
くすぐったい。
「ほら、声出せよ。」
「い、や……。
やめ…て、……きゃっ………」
「人に物を頼む時は丁寧に言わねぇとなぁ。」
「や…やめ、て…くだ、さ…い……んぁっ!?」
「いい声…ちゃんと言えるんじゃねぇか。」
なんなの!?
なんでこんなことになってるの…
ただの欲求不満変態なの!?
「ほら、紐もほどいてやるよ。」
そう言って彼は紐をほどいて、私は自由になった。
「ありがとう…」
あんなことされて、恥ずかしくて顔を見ることが出来ない。
「それじゃあ、私はもう教室に戻るから…」
そう言って立ち上がろうとしたけど、フラッとしてバランスを崩す。
そんな私の身体を獅子戸君はサッと支えてくれた。
「もう少し休め。
それに、そんなエロい格好で行くのか?
制服、濡れたままだろ。」
あっ…
そうだ。
「透けてるぞ。」
「み、見ないで!!」
私は彼に背を向ける。
うぅ、恥ずかしい。
なんでか助けに来たがこいつなのよ!
「脱げ。」
「はいっ?!」
私はいきなりの言葉私は声を裏返す。
「乾かさねぇと行けねぇだろーが。」
「で、でも…獅子戸君…が。」
「上着持ってきてるからこれでも羽織ってろ。」
そう言って私に向かって上着を投げつける。
私は慌ててキャッチして、隅っこで服を脱ぐ。
適当によ服が掛けれひような所引っ掛けて、私は物陰に隠れたまま話しかける。
「あのさ、獅子戸君はなんで、こんな所に来たの?」
「俺のサボり場所その2だから、ここ。」
サボり場所って…
「その1もあるの?」
「あぁ、屋上。その3が保健室だ。」
へぇー、すごくどうでもいいなんて思ってしまう。
「っていうか、そんなにサボって大丈夫なの??」
「さぁーな、今更おせぇだろ。」
当の本人諦めてるし…
私は獅子戸君のバックに目を向ける。
少しかファスナーが空いている。
一応教科書は入ってるみたいだ。
「なら、教えてあげようか?」
「いい、勉強なんてだりぃよ。」
「……」
これで勉強教えたらお礼になってはい、おしまいってなりそうなのになぁ。
助けてもらったかせめてお礼をしたい。
「じゃあ、何がいい?」
「は?」
「いや、その、た、助けてくれた…お礼。」
「なーるほど、だからか。
そうだな…それなら、さっきの続きかな?」
さ、さっきのて続きっ……
私は自分の首筋に触れる。
あの時の感覚がふとよみがえってブルっと身体が震える。