恋愛なんて、するはずない。
そのままお互い別れを告げて帰ることにした。



「それじゃあ、気をつけてね。」



「おまえも気をつけろよ、御園。」



「う、うん…」



御園。



さっきまでおまえだったのに、名字で呼ばれただけだと言うのになぜか嬉しいものだ。



このまま、このトラウマを無くすことができるかな?



それにしても私、雨ケ谷君とは普通に話すことができた。



男子とは上手く話せないのに、彼にはなぜかなんでも話すことが出来た。



告白されて振ることは慣れてきたけど、普通の会話はどうしてもカタコトになってしまうことがある。



私はそのまま眠ることにした。



明日から、私の新しい生活が始まる──
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