幼なじみのやめ方
「あんたはどれだけ怠け者なのよ。だいたい、諒君と二人で住むのおかしいでしょう?」

いくら幼なじみでも、大人になってそれぐらいわきまえてもらわないと困る。

「えー、別に?だって、はるかと智春(ともはる)と私と諒の四人でお泊まりとかよく行くし」

唯が言った「はるか」は、唯の小学校からの幼なじみの窪田(くぼた)はるかちゃんで、「智春」は、諒君の同い年の従兄弟、平賀(ひらが)智春だ。

その四人は本当に仲良くて、大人になった今でも頻繁に遊びに行っているらしい。

だが、それとこれとは話が違う。

「四人と二人じゃ違うでしょ⁉ほら、はるかちゃんとかに頼めないの?」
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