幼なじみのやめ方
諒が好き。

唯の中に芽生えてしまった気持ちは消えることが無い。

ただ、諒に希勇への思いを知られている以上、こんなにも早く諒が好きになってしまった自分が恥ずかしくもあり情けなくもある。

あんなにも唯自身が幼なじみであることを望んでいたのに、自らその関係を手放そうとしている事に驚いてもいる。

希勇に失恋してしまったのもあって、諒を好きになるのは難しい事ではない。

ただ、諒に思いを伝えて「気持ち変わるの早すぎ」とか「尻軽すぎ」と内心思われてしまうのでないかと唯は不安なのだ。

周りにとっては些細な事でも、諒に恋をしてしまった唯にとってはとても重要なこと。
< 132 / 170 >

この作品をシェア

pagetop