幼なじみのやめ方
「うん」

「言うのが遅く、なったけど………、好きっ……!諒が、好き……!」

「うん、唯。俺もだよ」

諒はそう言うと、唯の事を抱き締めた。

「尻軽だとか、唯の事思うわけないだろ?むしろ、早く俺の事好きになれってずっと思ってたんだから。んだよ、要らねぇ心配するなよ……。唯にふられるんじゃないかってスッゲェ俺悩んで……」

そこで諒は一旦句切ると唯を更に強く抱き締めた。

「馬鹿!馬鹿……。唯のアホっ!」

口ではそんな事を良いながら、諒の顔は嬉しそうに笑っていて。

「もっと早く言えよ……、アホ唯……」

ホッとしたように呟くと、唯の肩に顔を埋める。
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