幼なじみのやめ方
「なぁ、唯?」

「ん?」

「抱きたい」

「い、今ゆっくりで良いって……!」

「うん、でも、抱きたい」

唯は顔をゆでダコなんじゃないかってぐらいに真っ赤にする。

「何でそう言うことさらっと言っちゃうの……?」

諒が唯から体を離して唯の顔を確認する。

「何、赤くなってんの?可愛いんだけど」

「うるさい、見るな。ハゲ」

「なっ……!俺は禿げてねぇ‼」

「うるさい‼」

唯は大きな声を出すと、諒の顔を両手でぐいっと押しやった。

「唯さん?ちょっと痛いんですけど」

「マジで今こっち見ないで……」

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