幼なじみのやめ方
唯が諒の肩をドンドンと叩く。

しかし、諒はやめる様子がない。

「んっ…あっ……」

長すぎるキスに唯が吐息を漏らす。

「諒っ……、ごめんって……!」

やっと離れた諒に唯が謝る。

「駄目、許さない」

「え?―――――うわっ」

諒は軽々と唯を持ち上げお姫様だっこをする。

「ちょ……、諒?!下ろしてよ‼」

唯がジタバタと暴れても諒が下ろす気配がない。

「ごめんってば……!」

唯の謝罪を無視して歩き続ける諒。

唯をお姫様抱っこをしたまま唯の部屋に入ると、唯をベッドの上におろした。

「――――ゆっくりで良いって言ったじゃん」
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