幼なじみのやめ方
「あー…、分かりました」

唯は頷くと、諒が書いた付箋用紙を受け取る。

目線でさっと内容を確認して、「あぁ、了解です」と言うと、体の向きをデスクに戻す。

「頼んだよ」

諒はそう言うと、自分のデスクである部長席に戻っていく。

デスクにはまだ目を通していないプリントが貯まっている。

「アイツ…、今日の飲みで絶対懲らしめてやる」

諒はどこか楽しそうに言うと、プリントに手を付けた。












――――終業後―――――

会社から少し離れた居酒屋で、唯と諒は飲み合っていた。

「ふざけんな、何で諒が部長なんだよ!」

ジョッキをテーブルに打ち付けて、不満を叫ぶ唯。
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