幼なじみのやめ方
「は?何でそうなるの、意味分からねぇ」

唯が何気無く言った一言に諒が過剰に反応する。

「だってー、はるかは彼氏と同居してるんだよ?私も同居してくれる彼氏欲しいー。合コンしよっかなー」

「いや、おかしいから。いいよ、もう俺の家住めよ」

焦ったように諒が言うと、唯が目を輝かせた。

「マジ?!いいの?!諒やっさしー♪」

嬉しそうに言うと、指で諒の頬をツンツンする。

諒は唯の手を優しく払うと、諦めたようにため息をついた。

「あ、そういえば諒、当たったよ。ハチクイのバンド」

唯は言うと、スマホの当選画面を諒に見せた。
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