幼なじみのやめ方
「えー、何それ。だったら同居が良い」

「は?」

唯の言葉に諒が眉を寄せる。

「お前俺の話聞いてた?」

「聞いてたよ。同居は自由に住めるんでしょ?だったら同居が良い。ルールとかめんどいし」

一気にビールを飲み干す唯。

諒があきれた顔でそれを見ている。

「一緒に住むならルールがあった方が良いだろ?お前、俺に何されても良いわけ?」

真剣な顔で唯に聞くと、唯は豪快に笑った。

「アハハハハハハハハ‼諒が?私に?何かするの?ないないない。あるわけ無いじゃーん」

面白そうに机をバンバンと叩いて笑う唯。

「唯、お前それ覚えてろよ」
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