幼なじみのやめ方
「ちょっと物整理しようかな、とも思ったんだけど、諒の家だし良いかな、って思って」

唯は悪びれた様子もなくそう答える。

「…もういい。とりあえず、荷ほどきするぞ」

諒はげんなりとした表情をすると、段ボール箱を開ける。

開けた中に入っているのは、
下着だった。

諒と唯が固まる。

「諒……、まさか一番最初にそれ開けるとはね…」

唯が呆れたように言った。

「いや、お前怒れよ、まずは」

「え?別に諒だし気にしてないよ。これが引っ越し業者とかだったらキレるけど」

唯の下着を見られたのにあっけらかんとした無防備な態度に、諒はガックリと肩を落とした。
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