幼なじみのやめ方
「大体、一緒に会社に来たぐらいでなんだよ⁉ムカつくなー!幼なじみだっつーの!」

思い出すと腹が立って、ビールを一気に飲み干す。

「唯……、やめとけよ。明日も会社あるんだぞ?」

諒が制しても、腹の虫が収まらず、ビールを体内に摂取し続ける。

「岩長のばかなろー……、ちょっと綺麗だからってりょうしのるなー!」

だんだんと呂律が回らなくなり、意識が薄れていく。

あー、ヤバイ、飲みすぎた。

「あぁ、もう家に帰るぞ」

諒が私の脇の下に腕を回して、抱き抱える。

「じゃあ、よろしくお願いしまーす」

諒に体を預けると、私は眠りについた。
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