エターナルリング
同期の茉莉には随分前に気持ちがばれていて、何かと冷やかされていた。
いつ気持ちを伝えるのか、もう結婚適齢期だとか。
少なからずあかねは自分を特別に思ってくれている自信があったし、自分も彼女だけ(あかね)と呼び捨てしみんなと区別したりして周りにアピールした。
自分が主任になるまでは(卓くん)と呼んでくれていたが、今は滅多に呼んでくれなくて、それでも自分は名前で呼び続けていた。
出会った時すでに惹かれていた。
はじめは同期の距離が心地よかった。
あかねがモテるのを目の当たりにした時、渡したくないと思っていたがどうしても踏み込めない自分自身の事情があったからだ。
毎日、飄々としてるから誰も想像も出来ないだろうが、好きな女を抱くことが出来ないのだ。
まだ多感な高校生時代に、数人の女性陣に囲まれて襲われたことがあった。
未遂に終わったものの、心に大きな傷ができた様で、男性として機能しないのだ。
そんな恥ずかしい悩みを、打ち明けることが誰にも出来ない自分が身に付けたのは、女性を軽く交わしていく術だった。
いつ気持ちを伝えるのか、もう結婚適齢期だとか。
少なからずあかねは自分を特別に思ってくれている自信があったし、自分も彼女だけ(あかね)と呼び捨てしみんなと区別したりして周りにアピールした。
自分が主任になるまでは(卓くん)と呼んでくれていたが、今は滅多に呼んでくれなくて、それでも自分は名前で呼び続けていた。
出会った時すでに惹かれていた。
はじめは同期の距離が心地よかった。
あかねがモテるのを目の当たりにした時、渡したくないと思っていたがどうしても踏み込めない自分自身の事情があったからだ。
毎日、飄々としてるから誰も想像も出来ないだろうが、好きな女を抱くことが出来ないのだ。
まだ多感な高校生時代に、数人の女性陣に囲まれて襲われたことがあった。
未遂に終わったものの、心に大きな傷ができた様で、男性として機能しないのだ。
そんな恥ずかしい悩みを、打ち明けることが誰にも出来ない自分が身に付けたのは、女性を軽く交わしていく術だった。