エターナルリング
 夏川、あかね、三島、俺は数少ない同期だったため結束力が強くよく4人で集まる事があり、目立つためか噂の種にされやすかった。

無口で鋭い目付きに黒髪で、筋肉質な見た目の夏川は騎士のようだと言われ、逆にくせ毛で営業の風紀に引っ掛からない程度の茶髪で、程よい筋肉とすらりとした長身の自分のことは王子と言われていた。

そして、スレンダーで女性にしては長身で、切れ長で目力が強く、艶々した黒髪ロングヘアの三島は男性のM心を擽るのか、女帝と呼ばれていた。

あかねに至っては、子犬みたいなクリッとした瞳に、ミルクティー色のセミロングの巻き髪で、隠しきれていない大きな胸や滑らかな肌艶からは周りは魅惑のマシュマロボディと言われ、人と接する時に距離を置くあかねの対応から近寄りがたい姫のようだと、姫と呼ばれるようになる。

あかねはただ男性からの視線が苦手なだけで、距離を置いてるわけじゃないと仲間内には話していたが、自分にとっては好都合だった。

誰にも奪われないように、みんなを威嚇し、名前を呼ぶことで自分の所有権を知らしめた。

あかねも少なからず、自分に好意がある自信もあったが、順序を間違えてしまい、自己嫌悪である。

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