エターナルリング
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あかねは、うっすらと聞こえるシャワーの音がやけに生々しく、少しずつ昨夜の事を思い出していた。
飲み会の席で、結城の陣の真相を確かめようと卓弥の周りにたくさんいたこと。
会社あげての飲み会だったため、営業部もデザイン部も受付もごちゃ混ぜ状態であったため、茉莉も近くにいたこと。
プロポーズの相手を躍起になって探すみんなから出た名前は、もちろん同期のあかねと茉莉の名前が上がったのだが、あまり接点がなさそうな今年入社の8歳年下の子があがったこと。
そこらへんから、普段はあまり飲まないお酒が進み、酔い醒ましに出た店先で卓弥と遭遇したこと。
『………酔っちゃった。』
卓弥の目を見つめ、彼の胸元に手を伸ばし、最後に彼に寄りかかったのは自分だったこと。
『卓くん……。』
彼が役職についてから消して会社の飲み会でも呼ばなかった名前を呼ぶと、卓弥の頬が赤く染まったように見え、卓弥の片方の手が腰に回され、もう片方の手があかねの後頭部に回り、唇が重なった。
驚いて口が少し空いた瞬間に、あかねの口内にぬるりと卓弥の舌が入り込んできた。
『んっ・・・ふ・・・ぁ』
クチュクチュと唾液が混ざり合う音がし、会社の人間の声が遠くから聞こえ、お互いにハッとし、
『あかね、待ってて。』
卓弥にそう言われたような気がする。
あかねは、うっすらと聞こえるシャワーの音がやけに生々しく、少しずつ昨夜の事を思い出していた。
飲み会の席で、結城の陣の真相を確かめようと卓弥の周りにたくさんいたこと。
会社あげての飲み会だったため、営業部もデザイン部も受付もごちゃ混ぜ状態であったため、茉莉も近くにいたこと。
プロポーズの相手を躍起になって探すみんなから出た名前は、もちろん同期のあかねと茉莉の名前が上がったのだが、あまり接点がなさそうな今年入社の8歳年下の子があがったこと。
そこらへんから、普段はあまり飲まないお酒が進み、酔い醒ましに出た店先で卓弥と遭遇したこと。
『………酔っちゃった。』
卓弥の目を見つめ、彼の胸元に手を伸ばし、最後に彼に寄りかかったのは自分だったこと。
『卓くん……。』
彼が役職についてから消して会社の飲み会でも呼ばなかった名前を呼ぶと、卓弥の頬が赤く染まったように見え、卓弥の片方の手が腰に回され、もう片方の手があかねの後頭部に回り、唇が重なった。
驚いて口が少し空いた瞬間に、あかねの口内にぬるりと卓弥の舌が入り込んできた。
『んっ・・・ふ・・・ぁ』
クチュクチュと唾液が混ざり合う音がし、会社の人間の声が遠くから聞こえ、お互いにハッとし、
『あかね、待ってて。』
卓弥にそう言われたような気がする。